今回のお話はピトー管についてです。
いつも飛行機本体の話ですが、たまには役立つ飛行機技術ネタも出していきます。

このL字型の物体がピトー管です。
原理を開発した人の名前は、、、、、、、、、ピトーさんです。
ここで「絶対ウソだろ!!」「そんなはずない!!」と思った方は調べてもらえれば出てくるはずです。
元々は1732年頃の発明でその後改良が加えられ今の形になってますが、飛行機以外にも使われています。

なんのための棒??

戦闘機をはじめ小型機や旅客機にもついているピトー管ですが、なんのための装備なのでしょうか。
飛行機模型でも付けても付けなくても大差ない小さなパーツに部類されてますが、実は飛行機にとってなくてはならない装備なのです。
そうそれは、、、、、、、、
と、もったいぶる話でもないです。
そう「速度」を図る装備です。
原理は正面からの圧力と垂直からの圧力差によって速度を図っています。*かなりはしょりましたのでウィキッて下さい。ググってもいいです。
ちなみに英語表記はPitot Tubeです。なんだか架空世界のYoutube名みたいです。

虫1匹で大騒ぎ!!

このピトー管ですが、先に小さい穴があいており、通常駐機している時はピトーカバーを付けているのですが何らなの原因もしくは付け忘れで中に虫が入ることがよくあります。
特に蜂はこの穴が好きなようです。そうすると飛行中に速度が正しく表示されないことや、動かないこともあります。
また湿気の多い地域や大雨の後に中に水滴が溜まっていることもあるそうです。
そんなに毎度起きることではないのですが、大事をとることに変わりはありませんし空でもしものことが起きるのは避けたいものですし、ピトー管が原因で事故も実際起きているので見逃せない装備なのです。
このピトー管は戦闘機などになると音速を測るものと亜音速を測る2種類が搭載されています。
また高高度を飛ぶ飛行機にはピトーヒーターと呼ばれる加熱器が付いており、上空のマイナス気温でもピトー管についた水滴が凍らないよう設計されています。
このピトーヒーター付けた状態で触るとめっちゃ熱いです!!
離陸前点検などでは握るのではなく軽く手の甲で触れるぐらいにしておかないと、はりきるあまり握ってしまうと痛い目にあいます。経験者が言うので間違いありません。

学生は無頓着?

ライセンスを取得する時に必ず習う項目ではあるのですが、パイロット留学した学生などはあまり興味がないのか深く調べようとはしません。
しかし速度が上手く表示されない、パワーに対して速度が遅いなので状況下で原因を突き止めることが出来ずに事故やインシデントに繋がったこともあるぐらいです。
たしかに見栄えのしない装備ではありますが、飛行機に無駄な装備は何一つありませんし、何もコックピットの中がパイロットの主戦場ではありません。ちょっとした知識や知恵が大惨事を避け、日頃の安全フライトに繋がることを知ってもらいたいです。
アナログの原理を理解しておけばグラスコックピットも理解しやすいでしょうし、何せオプション(知識)は多いにこしたことはありません。

と、今日はいつもより真面目な話になりましたが、さすがにピトー管のベストキットはありません。


このF/A-18にもピトー管がついてますが分かりますかね?見えにくいかもしれませんが各機種ごとにピトー管の位置を確かめるのもなかなか面白いですよ。

Randy Works.Co